地理月報の第557号は，2020年1月15日の発行です。第557号の特集は，『歴史的街並みの景観・観光と地域の生活文化』です。国内各地に残っている古き街並みの特徴やその魅力，観光への課題などについて様々な事例を取り上げており，歴史の先生にも特にご注目いただける内容になっております。また，今号では2019年夏に開催された国際地理オリンピック・香港大会の結果報告を掲載しています。

地理月報は，高等学校の地理歴史科の先生，大学の地理学関連の先生向けに発行している機関誌です。購読をご希望の方は，お問い合わせフォームより弊社までご連絡ください（一般の方の購読は受け付けていません）。

557号の目次

特集：歴史的街並みの景観と観光

• 歴史的街並みの景観と観光（首都大学東京　菊地 俊夫）
• 福島県大内宿 〜宿場町らしさの保存と観光への活用〜（福島県立テクノアカデミー会津　小泉 大輔）
• 観光地飛騨高山と景観保存（岐阜県立斐太高等学校　中田 広孝）
• 「だんじり祭」の街・岸和田（大阪府立岸和田高等学校　上田 聖矢）
• 中世文化の薫る街 益田 〜水害復旧から始まった景観保全〜（島根県立益田翔陽高等学校　阿部 志朗）
• 軍事と交通の要衝・紫川下流域（福岡県立早良高等学校　秋吉 賢）

連載：地理で『考える』授業をつくる　３

• 「表による分析」で考える地理の授業（海陽中等教育学校顧問・特任講師　生田 清人）

連載：日本縦断 地理院地図の旅 ３

• 海より深い露天掘り〜北九州市門司区・企救半島〜（二宮書店編集部）

連載：授業に役立つ自然地理　60

• 公園の中に都市がある！？　－香港とシンガポールの比較地誌－（茨城県立土浦第一高等学校　松本 穂高）

連載：いとちりの防災教育にGIS SERIES2 3

• 「MANDARA10」で災害情報を地図化しよう（静岡県立裾野高等学校　伊藤 智章）

国際地理オリンピック報告

• ・第16回国際地理オリンピック（iGeo）香港大会参加報告〜記述式テストとフィールドワークテストに焦点を当てて〜（神奈川県立川崎高等学校　井上 明日香／筑波大学附属高等学校　中村 光貴）

Web地理月報

地理月報557号の内容について，さらに理解を深める題材となっています。

• 飛騨地方の気候的特性（岐阜県立斐太高等学校　中田　広孝）
• 北九州市役所は何故「小倉」に移ったのか？　〜軍事と交通の要衝・紫川下流域〜（福岡県立早良高等学校　秋吉　賢）

お詫びと訂正

地理月報557号のP12〜13 「軍事と交通の要衝・紫川下流域」におきまして，以下の誤りがございました。お詫びして訂正いたします。なお，上記のWeb地理月報記事では，該当箇所を修正の上，掲載しております。

• 該当箇所　P13 左段の11〜12行目
  「忠興は，小倉に入って二年目に築城を開始し，5年後の1607（慶長7）年に城は完成した。』
  （誤）：1607（慶長7）年　　　（正）：1607（慶長12）年