監修者プロフィール

• 吉野 正敏：1928年生まれ，東京都出身。東京文理科大学大学院理学研究科（地学）修了。理学博士。法政大学教授を経て，筑波大学教授を歴任。現在，筑波大学名誉教授。国連大学上席学術顧問。

著者プロフィール

• 加藤 央之：1954年生まれ，静岡県出身。北海道大学大学院博士課程環境科学研究科・環境構造学専攻修了。学術博士。財団法人電力中央研究所に勤務。現在，同研究所大気科学部上席研究員。
• 小柴 厚：1948年生まれ，東京都出身。気象大学校卒。気象庁産業気象課などを経て，現在，仙台管区気象台技術部気候・調査課，気候・調査課長。
• 鈴木 力英：1961年生まれ，神奈川県出身。筑波大学大学院博士課程地球科学研究科気候学・気象学専攻修了。理学博士。筑波大学地球科学系講師を経て，現在，地球フロンティア研究システム水循環予測研究領域研究員。
• 西森 基貴：1966年生まれ，高知県出身。筑波大学大学院博士課程地球科学研究科地理学・水門学専攻修了。理学博士。筑波大学地球科学系助手を経て，現在，農業環境技術研究所地球環境部食料生産予測チーム主任研究員。
• 花輪 公雄：1952年生まれ，山形県出身。東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程単位取得退学。理学博士。東北大学理学部助手，講師，助教授を経て，現在，東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻地球環境物理学講座・教授。
• 松本 淳：1957年生まれ，東京都出身。東京大学大学院博士課程理学系研究科地理学専攻修了。理学博士。東京大学理学部助手，講師を経て，現在，東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻助教授。
• 山川 修二：1953年生まれ，東京都出身。東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。筑波大学助手，農林水産省農業環境技術研究所地球環境研究チーム主任研究館を経て，現在，日本大学文理学部地球システム科学科・教授。気象予報士。

まえがき（吉野正敏）

第１部　気候区分

第1章　日本の気候分布

§1.1　日本の気温（加藤央之）／§1.2　日本の降水量（西森基貴）／§1.3　日本の地上風（鈴木力英）／§1.4　日本の日照時間（小柴厚）

第2章　日本をとりまく東アジアの気候分布

§2.1　東アジアの地上気圧（山川修治）／§2.2　東アジアの気温（加藤央之）／§2.3　東アジアの降水量（西森基貴）／§2.4　東アジアの日照時間（小柴厚）／§2.5　東アジアの上層の気温と風の場（西森基貴）

第２部　日本の気候の特徴とその支配要因

第3章　季節的な特徴

§3.1　冬季の特徴（松本淳）／§3.2　春期の特徴（松本淳）／§3.3　梅雨季の特徴（松本淳）／§3.4　夏季の特徴（松本淳）／§3.5　秋季の特徴（松本淳）／§3.6　季節区分（小柴厚）

第4章　日本の気候区分／局地気候

§4.1　気候区分の方法（小柴厚）／§4.2　各気候区の特徴（小柴厚）／§4.3　局地的な風の特徴（鈴木力英）

第5章　気候変動

§5.1　気候変動の実態（山川修治）／§5.2　天文学的要因と太陽活動（山川修治）／§5.3　火山活動（山川修治）／§5.4　大気海洋相互作用（花輪公雄）／§5.5　エルニーニョ（西森基貴）／§5.6　テレコネクション（西森基貴）／§5.7　地球温暖化（加藤央之）／§5.8　気候変化の予測（加藤央之）

参考文献

コラム

1. 熱帯夜について　加藤央之
2. 海洋と気温の日較差・年較差　加藤央之
3. 世界の各都市との気温の比較　加藤央之
4. 降水量階級別日数　小柴厚
5. 日照時間の測定　小柴厚
6. 日本における全天日射量　小柴厚
7. 静水圧近似　西森基貴
8. 冬季収束雲はどこに発生しやすいか？　松本淳
9. カルマン渦の雲列の出現　松本淳
10. サクラの開花　小柴厚
11. 台風　小柴厚
12. 100hPa面における冬と夏のパターン　山川修治
13. 関東平野の気温に及ぼす海洋の影響　鈴木力英
14. 海洋循環に果たす塩分の役割　花輪公雄
15. 北太平洋の数10年スケール変動　花輪公雄