ラテンアメリカの巨大都市

第三世界の現代文明

概要

ラテンアメリカの巨大都市 第三世界の現代文明』は,メキシコ市やサンパウロを中心とするブラジルの大都市圏に生じている深刻な都市問題を中心に,ラテンアメリカにおける巨大都市研究の現代的意義と課題を詳述した本です。

説明

著者プロフィール

  • 山田 睦男:筑波大学歴史人類学系助教授。日本ラテンアメリカ学会理事長。1941年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科アメリカ分科卒。フロリダ大学歴史学研究科修士過程(ラテンアメリカ史)修了。M.A.
  • 細野 昭雄:筑波大学社会工学系教授。1940年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。経済学博士(東京大学)。
  • 高橋 伸夫:筑波大学地球科学系教授。1939年東京都生まれ。東京教育大学大学院理学研究科博士過程地理学専攻修了,パリ第I大学大学院地理学博士過程修了。理学博士(東京教育大学)。地理学博士(パリ第I大学)。
  • 中川 文雄:筑波大学歴史人類学教授。1935年京都府生まれ。東京大学教養学部教養学科アメリカ分科卒。フロリダ大学歴史学研究科修士過程(ラテンアメリカ史)修了。M.A.

目次

はじめに〜ラテンアメリカにおける巨大都市化の現代的意義(細野 昭雄)

I メキシコ市の首位性拡大とその諸要因(細野 昭雄)

(はじめに/巨大化,首位性の拡大の実体/メキシコの巨大化と首位性拡大の諸要因/急速な都市化のもとで生じたメキシコ市内部の都市構造/メキシコ市の都市問題と環境問題/結語)

II メキシコの経済発展と都市化(細野 昭雄)

(はじめに/メキシコの経済発展の特徴と都市化/メキシコにおける都市化の特徴/メキシコ市の地域構造/結論と今後の研究の方向)

III メキシコ市の発展〜都市機能と都市問題(山田 睦男)

(はじめに/前史(先スペイン期から1940年まで)/植民地家産都市の形成/植民地時代後期の首都/独立後の首都/革命後の首都/現代(1940〜80年)/おわりに)

IV メキシコにおける金融空間の構造(高橋 伸夫)

(はじめに/メキシコにおける金融空間の形成/メキシコにおける金融空間の構成/メキシコ都市部における金融空間の構成/むすび)

V メキシコ市の環境生態問題(山田 睦男)

(はじめに/大気汚染/水の供給と汚染/固形廃棄物/植生の破壊/おわりに〜経済と生態系〜)

VI ブラジルにおける国内人口移動と首位性の動向(中川 文雄)

(はじめに/ブラジル国内人口移動の特徴と諸要因/ブラジル人口の都市化現象とその要因/大都市圏の拡大,複合大都市圏の成立と首位性)

VII ブラジルの経済発展と都市化(細野 昭雄)

(途上国の経済発展と都市化/ブラジルの経済発展の特徴/ブラジルにおける都市化過程の特徴/工業化と都市・地域構造)

VIII ブラジルにおける地域間結合による地域構造の変容(高橋 伸夫)

(はじめに/ブラジルにおける都市間統合の変化/ブラジルにおける大都市圏構造/ブラジル大都市内部における地域間の結合)

IX リオデジャネイロ市の発展と大都市圏の形成(山田 睦男)

(はじめに/前史/現代/結論)

X ブラジルにおける金融空間の構造(高橋 伸夫)

(はじめに/ブラジルにおける金融空間の形成/São Paulo州における金融空間の構成/むすび)

XI アルゼンチンにおける都市システムの特性(高橋 伸夫)

(はじめに/アルゼンチンにおける都市システムの形成/アルゼンチンにおける都市システムの諸相/ブエノスアイレス大都市圏の都市システム/他のラテンアメリカ諸国との比較?むすびにかえて)

まとめ〜ラテンアメリカにおける巨大都市化(山田 睦男)

(発展途上地域の都市化〜とくに巨大都市化に関して〜/ラテンアメリカの都市化の特性/研究対象とした3か国の特性/結論)
ラテンアメリカの巨大都市書影
  • 発行日:
  • 判型:B5判
  • ページ数:342ページ
  • 定価:7,156円(本体:6,505円)
  • ISBN:978-4-8176-0124-7
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