全国地理教育学会・第9回例会のご案内

2011年11月27日

全国地理教育学会・第9回例会を下記の要領で開催いたします。皆様奮ってご参加ください。

1.テーマ
地理教育における巡検学習の理論と実践(地理教育巡検研究委員会最終報告)
2.趣 旨
巡検、フィールドワーク、野外調査等の学習は、地理教育における最も重要な学習であるこ とは誰もが認めている。ところが、その一方で最も実施されていない学習もまた巡検、フィールドワーク等の学習であるといわれている。そこで、全国地理教育 学会では「巡検委員会」を常設して、会員その他が参加する巡検を実施することを通して、巡検、フィールドワーク等の学習の普及に努めてきた。
しかし、巡検、フィールドワーク等の学習を学校現場に広めるためには、巡検、フィールド ワーク等の学習の重要性がきわめて高いにも関わらず実践上最も軽視されている要因は何なのか、巡検、フィールドワーク等の学習の活性化の方策などを示す必 要性を痛感した。そこで、巡検委員会とは別に特別委員会として「地理教育巡検研究委員会」を組織し、平成21年5月から、15回の研究委員会を開催して、 理論的研究を行ってきた。
地理教育巡検研究委員会では、用語の整理に取り組み、地理教育で使う場合の「巡検」を定 義し、これら巡検等の学習を統一する名称として「地理教育巡検」を新たに提唱した。そして巡検等の学習について膨大な先行研究がある中、それらを整理し て、巡検学習論の再構築することが必要であると考えた。その結果として地理教育巡検の実施をはばむ要因を克服し、誰もが容易に実践できるのぞましい巡検学 習として、「ワンポイント巡検」を提唱し、これを学校現場に普及させることを目指すことにした。
全国地理教育学会第9回例会では、第1部として「地理教育巡検研究委員会」における理論的研究の成果としての『巡検学習論の構築』を報告する。続いて第2部では、『巡検等学習の実践報告』として2つの実践報告をする。
3.日時
平成24年2月19日(日) 14〜18時
4.会場
目白研心中学校高等学校(東京都新宿区中落合4-31-1、TEL:03-5996-3131)
(西武新宿線「中井」駅より徒歩8分、都営大江戸線「中井」駅より徒歩8分)
5.内容
  • 第1部『巡検学習論の構築』―「地理教育巡検研究委員会」の研究最終報告―(発表10分×8人=80分、討論60分)
  • 発表者
    • 松岡 路秀(大和市立大和中学校):「地理教育巡検研究委員会」の研究経過報告
    • 横山 満(東星学園中学・高等学校):「巡検等の学習に関する基本的考察」
    • 今井 英文(岡山市立後楽館高等学校・非):「学習指導要領における巡検等の学習の扱い」
    • 八田 二三一(群馬大学・非):「地理教育巡検における意識・認識及び評価」
    • 牛込 裕樹(大妻中野中学校・高等学校):「中学校における地理教育巡検の実態と課題」
    • 山本 實(東京農業大学・非):「高等学校における地理教育巡検の実態と課題」
    • 中牧 崇(東洋大学・非):「大学における地理教育巡検の実態と課題」
    • 松岡 路秀(大和市立大和中学校):「のぞましい巡検学習―ワンポイント巡検の提唱―」
  • 第2部『巡検等学習の実践報告』(発表20分×2人=40分、討論40分時間)
  • 発表者
    • 1.茂田井 一人(葛飾区立立石中学校)「1時間の授業でまわる学区域のフィ―ルドワーク」
    • 2.林 敦子(東京都立豊多摩高等学校)「高等学校における地理野外調査の実践」
6.コメンテーター
宇野 彰人(元全国中学校地理教育研究会会長)
7.連絡先
松岡 路秀(神奈川県大和市立大和中学校)
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