めぐろシティカレッジ叢書9

観光を学ぶ

楽しむことからはじまる観光学

概要

観光を学ぶ —楽しむことからはじまる観光学—』は,浅草,ディズニーランド,海外旅行,スキー,お祭り,農業体験など,具体的な事例を通して新たな観光のあり方を考える観光学の入門書です。

説明

著者プロフィール

  • 菊地 俊夫:1955年,栃木県生まれ。筑波大学地球科学研究科修了。理学博士。群馬大学教育学部助教授,東京都立大学理学研究科助教授を経て,現在は首都大学東京大学院都市環境科学研究科教授。専門は人文地理学,特に農業,農村地理学,オセアニア・ヨーロッパ研究,土地利用研究,自然・文化ツーリズム学。 1988〜89年ニュージーランド・オークランド大学,1997年オーストラリア・シドニー大学客員教授。1994年から2002年まで中国科学院地理研究所客員研究員。
  • 松井 圭介:1963年,神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程地球科学研究科地理学・水文学専攻単位取得。博士(理学)。筑波大学生命環境科学研究科講師。専門は文化地理学,宗教地理学で,宗教の空間構造や地域への受容形態の研究を行っている。最近では,宗教とツーリズムや地域振興のテーマに取り組んでいる。
  • 山本 充:1960年,富山県生まれ。筑波大学大学院地球科学研究科単位取得退学。理学博士。筑波大学地球科学系技官,埼玉大学教養学部講師を経て,2005年より同教授。専門は人文地理学,特に農業・農村地理学,ドイツ語圏を中心とするヨーロッパ地誌。
  • 宮尾 美奈:1978年,東京都生まれ。イラストレーター。2005年より千駄木に在住し,当地で展示会を開く。身近な風景や生物をテーマにイラストやイラスト入り地図,絵本などを作成。
  • 森 慎一郎:1952年,東京都生まれ。早稲田大学国語国文学専攻科修了。東京都立田柄高等学校国語科教諭。専攻は近世文学。
  • 呉羽 正昭:1964年,長野県生まれ。1993年,オーストリア・インスブルック大学大学院博士課程修了。Ph.D.(インスブルック大学)。愛媛大学法文学部助教授,筑波大学地球科学系講師を経て,現在,筑波大学大学院生命環境科学研究科准教授。専門は人文地理学,特に観光地理学,農村地理学,ヨーロッパ研究(アルプス,東欧,国境地域)。
  • 小原 規宏:1976年,埼玉県生まれ。東京都立大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。2006年から茨城大学人文学部講師。専門は人文地理学,特に農業・農村地理学,観光地理学,ヨーロッパ研究。
  • 有馬 貴之:1983年,東京都生まれ。2006年,東京都立大学理学部地理学科卒業。首都大学東京大学大学院都市環境科学研究科博士後期課程(地理環境科学専攻),日本学術振興会特別研究員。専門は人文地理学,特に観光地理学,観光学,都市観光論,観光行動論。関連著書は「地理から見えてくる『日本』のすがた」(中経出版)など。
  • 設樂 律司:1981年,青森県生まれ。東京都立大学大学院理学研究科修士課程修了。修士(理学)。2006年から東京都青梅市役所に勤務。

目次

はじめに(菊地 俊夫)

第1章 「観光」ことはじめ

  • (1)観光とはなにか—その歴史とまなざしを探る(菊地 俊夫)
  • (2)巡礼と観光—中世から続くサンティアゴの道(松井 圭介)
  • (3)創り出される聖地巡礼—長崎カトリック教会の事例(松井 圭介)
  • (4)湯治という観光—もう一つの日本の観光の原点(山本 充)
  • 【コーヒーブレーク】観光としての江戸下町谷中の「七福神巡り」(菊地 俊夫)
  • 【コーヒーブレーク】わたしがつくる谷中周辺の徘徊マップ(官尾 美奈)

第2章 娯楽や教養がつくる観光—グランドツーリズムとしての観光

  • (1)避暑から始まる観光 -かくして軽井沢は日本の観光地になった(菊地 俊夫)
  • (2)娯楽の舞台と観光 -江戸時代の観光(森 慎一郎)
  • (3)スポーツと観光 (一)—ヨーロッパアルプスのスキー観光(呉羽 正昭)
  • (4)スポーツと観光 (二)—日本のスキー観光(呉羽 正昭)
  • 【コーヒーブレーク】江戸時代の観光ガイドブックを読む—江戸の人々は観光をどのようにつくったか(森 慎一郎)

第3章 観光の大衆化—ハードツーリズムとマスツーリズムの時代

  • (1)ディズニーランドが変えた観光のスタイル—ハードツーリズムとしての観光(菊地 俊夫)
  • (2)海外旅行という観光スタイル(小原 規宏)
  • (3)観光都市ウィーンに学ぶアーバンツーリズム(山本 充)
  • (4)東京のアーバンツーリズム(有馬 貴之)
  • 【コーヒーブレーク】東京の新しいアーバンツーリズム -お台場を歩く(有馬 貴之)

第4章 新しい観光のスタイル -ソフトツーリズムと癒しを求める時代

  • (1)地域の祭りと観光(山本 充)
  • (2)ピーターラビットと嵐が丘のルーラルツーリズム(菊地 俊夫)
  • (3)アルプスの少女ハイジの世界を楽しむツーリズム(小原 規宏)
  • (4)日本のルーラルツーリズム(菊地 俊夫)
  • 【コーヒーブレーク】昭和ノスタルジーを観光の商品に—青梅宿の挑戦(設樂 律司 ・ 菊地 俊夫)

おわりに(菊地 俊夫)

観光を学ぶ書影
  • 発行日:
  • 判型:A5判
  • ページ数:218ページ
  • 定価:1,650円(本体:1,500円)
  • ISBN:978-4-8176-0328-9
オンライン書店